FC2ブログ
プロフィール

Hey Jude

Author:Hey Jude
障害告知から10年。サークルは7年。
次男は知的に重度の自閉症児です。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

★啓発 トラブルシューター出前講座パート2
        (平成27年4月26日)報告★



2月7日の初回につづいてのパート2!


ポスター



前回は時間と会場の関係で「全体的な講義」のみ。

午前でバタバタと終了してしまいましたが、

今回は、午前・午後と時間が取れました!

11195313_801661893249124_1178619047_n.jpg


午前は事例、午後はやりたかったディスカッション。

しかも今回は、市内の支援関係の専門家おふたりと、

保険会社のかたにご参加いただくことができました。

つまり、法律サイドにくわえ、福祉・保険サイドからの

見地や対応をうかがうことができるということ。

多視点からの支援のあり方を、勉強できるということです!


トラブルシューター前半


ご参加いただいたのは


♫ 弁護士サイドが以下3名 ♫

師子角允彬弁護士 (桜丘法律事務所)
中田雅久弁護士  (多摩の森綜合法律事務所)
長岐和恵弁護士  (東京パブリック法律事務所)


師子角さまと中田さまは前回に引き続きのご参加で、
長岐さまは初めてです。


♫ 福祉・保険サイドも以下3名 ♫


植村由紀彦さま
(社会福祉法人武蔵野・地域生活支援センター「びーと」)
小林ひとみさま(武蔵野福祉公社)
富岡竜一さま (ぜんち共済)


両者にらみあいの中、というのは大ウソで、なごやかにスタート。


0426ppt1.png


まずそれぞれの(職域ふくめた)自己紹介。

 
そして、事例をふくめた講義へ。


5つ取り上げてくださいましたが、ここでは2つをあげます。


0426ppt3.png


1)法律的視点から

経済的虐待であり、障害者虐待防止法にもとづき通報することが考えられる。
(通報は「姉」に罰を与えたりペナルティを課すものではない。
あくまで本人を保護するためのもの。)
その後も改善がみられないようならまた分離をかんがえる。

本人に加え「姉」への対応。
「姉」を支援することで問題が小さくなるかもしれない。
「姉」に金銭的余裕があるのに使いこんでいるときは粘り強く説得し、
ない場合は法的な整理を勧めるなど。


2−1)福祉的視点から (公社)

高齢者で似た場合がある。
かかわっている関係機関でカンファレンスを開く。
(事態が逼迫した場合をのぞき)対応をそのつど考え、
姉妹の関係性がわるくならないように支援する。

 
2−2)福祉的視点から (びーと)
「本人がさびしがって」という点へ注目。
本人のきもちが満たされる方法をさぐる。
たとえばグループホームでの仲間づくり。
そうでないと、また戻ってしまうかもしれない。
「妹が勝手に来るから」と姉に言い訳を与えてしまうことになる。
姉の浪費癖にも福祉的支援が必要かもしれない。
お姉さんと本人の生活を整理し、課題を見つけて、関係者と話し合う。


ちなみに、武蔵野市には虐待チェックシートというものがあるそうです。




0426ppt4.png

1−1)法律的視点から

借金整理。 ①破産 ②任意整理 ③民事再生
(それぞれの内容、デメリット)
このケースの場合、基本的に、「破産」のてつづきをえらぶことになるだろう。
市役所で書類をもらえ、法律的知識のない者でもできないわけではないが、
弁護士に頼むのがスムーズ。
法テラスでは、ごく簡単なケースなら10〜20万円で、
月5000円などの分割払いができる。生保を受けている場合、支払い免除もある。



2)保険の視点から

この場合、法律費用(権利擁護補填保険金)
はむずかしい。
この方はあきらかに自発的に借金しているから。

たとえば同僚に強要されて買わされたり、他人に脅されてお金を使ってしまったり、
そういう事情と証拠があればなんとかなるかもしれないが。


※ぜんち共済は障害者向けの保険で日本で唯一、権利擁護費用保険金を扱っています。
http://www.z-kyosai.com/
「本当に知ってほしい障害のある方のリスク」〜権利擁護費用補填の意味〜
https://drive.google.com/file/d/0BzDxQYm-B7poY0RHUmxNRnJtamc/view?usp=sharing



3−1)福祉の視点から(びーと)

300万円という借金をどうするかと並行して、この問題を「経験として」組み立てることが大事。
(片づくと、まるでなかったかのように同じことを繰り返す方もいる。)

芸能人と同じかっこうをしたいというのは、「注目欲求」のあらわれではないか。

おたがい認め合う人間関係をつくったり、べつのかたちで満たされる場所をつくる。

わたしのところでは当事者の勉強会をしたり、発表の場をつくったりしている。

そのさいに本人につたえるのは、
「自分の人生は自分で決められるけれども、そのためには一定のルールがある。
守らないとリスクもある。ルールが分からないときは相談するんだよ」
ということ。



3−2)福祉の視点から(公社)

権利擁護事業(公社独自)、金銭管理事業(国の事業)がある。
本人のこだわりがあり、なかなかむずかしい。
振りかえって改善できる人もいる一方で、それが無理な人もいる。
関係をつくっていくなかで、この方はこれは強い(大丈夫)だけれどもこれは弱い(管理が必要)、
などを見分けて支援していく。



(公社の事業です。ごく軽度の方か、成年後見とのつなぎに使えそう! 筆者)
http://www.fukushikosha.jp/service/kenriyougo.html 



1ー2)法律的視点の補足

Q.そうは言っても繰り返してしまったら、どうするのか。
一度破産すると、7年間はできない。

A.障害がある場合は免責がないわけではない。



ここまでが前半です。
昼食休憩を取り、後半のディスカッションへ突入!


0426ppt5.png


4グループに分かれて、20分ぐらい、話しあいました。


後半1




そして、発表。

後半3  後半2

 


すみません。ここはメモをとるのを忘れ、ぜんぶは覚えていません。

ひとつ、忘れられない専門用語(?)を覚えました。

「愚行権」です。

他人から愚かだとみえる行為であっても、ほかの誰にも迷惑をかけていないのであれば邪魔されない自由のこと。

他人からみると、本人が「みつぐくん(古い)」にみえても、

親からみると、相手が「たちのわるい女」にみえても、

単純に断罪はできない、ということです。



後半4


2つめの事例のように、何百万もの借金をこしらえてしまうなら問題だけれども、

本人のおこづかいていどで、相手のよろこぶものを買ってあげて、

本人が満足ならば、それもまた経験。

無理に介入するよりは、

見守って、ふられるのを待つ(^_^;)

( ↑ 多少、暴論、です。)


ただ、ここで「経験」としたのは、びーとの植村さまの、

「経験をくみたてる」とステキな言葉を意識した「経験」です。

小林さまがおっしゃったように、「振りかえってもむずかしい方」も、

発達障害のなかには相当の割合でいると思います。

その場合は、植村さまのような、当事者のSSTや勉強会、

グループ活動などが有効かとおもわれます。

この日、なんどか出てきましたが、本人の「つよみ」「よわみ」を見極めて、支援していく。

そうした支援者の方たちに、親としては、励まされます!

「いつもとようすがちがう」と気づいてもらえる、「人」や「場」が、だいじなのです。

PandJ.jpg


最後に、

東京エリアトラブルシューターネットワークとも深い関係のある、

「NPO法人 PandA-J 」の、

「大門・明石塾の『意思決定支援11原則』」

というものを教えていただきました。


参加された学生さんがとてもいい感想を寄せてくれました。

これで締めたいと思います。

↓↓

・当事者の生活は複雑であるがゆえに、問題も複雑になっていくということ
・当事者の意思決定支援が最初にある、という基本はいつも立ち戻るべき地点であること

が議論のエッセンスにあったように思われました。

これを意識すると、障害者にかかわる人のそれぞれの強みが
私のなかで見えてきたように思います。

たとえば、ほんの一例ですが、

・弁護士は(法律を知っているというのはもちろんのこと)個人を大事にするからこそ、「本人の意思決定を尊重しましょう」ということ(ある意味では建前論)を大事にできる

・ソーシャルワーカーはいろいろな当事者の日々の生活にかかわっているからこそ、複雑な生活を整理して、見通しを立てて、取り扱い可能なものにできる

・ケアワーカーは当事者とじっくりかかわっているからこそ、具体的な介助技法のアイデアを出していくことができる
といったことはあるかと思います。

日々のお仕事をされていくなかで、お互いの強みを実感されているのだとは思うのですが、普段みなさまとお付き合いのない者としては、そのようなことを考えました。

実際に困っている家族が周囲の助け・アイデアを借りていくということは難しいだろうという課題は残りますが、
支援者がお互いの強み(と弱み)を理解しながら、
当事者の生活と意思決定を支援するとはどういうことなのか、を前回・今回を通じて学ばせていただいたように思います。

↑↑
わあ、えらい。


TS講座は、今後も機会があれば、ぜひ続けていきたいです。

参加してくださったみなさま、

講師の6名のみなま、ありがとうございました!

















スポンサーサイト




2015/05/20(水) 22:54 | コメント:0 | トラックバック:0 |
コメント
コメントを投稿
名前
タイトル
メール
URL
コメント
パスワード
管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

この記事のトラックバックURL
 

この記事にトラックバックする (FC2 blog user only!)
 
この記事へのトラックバック


QRコード
QR